2000年の問題になったワイン登場! あのサン・テミリオンのシンデレラワイン、ヴァランドローの問題の区画です。 2000年、ジャン・リュック・トゥヌヴァン氏は収穫前に降る雨が土壌に吸収され、 ブドウが水っぽくなるのを防ぐため、それぞれの畑の一部にプラスチックシート をかぶせました。 しかし、この方法はAOCに違反しているため『AC サンテミリオン・グランクリュ』 を名乗ることができず『ヴァン・ド・ターブル』で販売せざるを得ませんでした。 また、INAOの規則により『ヴァン・ド・ターブル』は「ヴィンテージや生産者を 表記することができない」ため、『N.V』(年号無し)でワイン名と生産者名の一部 を『……』と表示しなければならなくなったのです。 今回ご紹介のワインはそういった理由で2000年ですが年号表示はありません。 しかもテーブルワイン(法律上ですが・・・) ワイン名、『ランテルディ・ドゥ・ヴァランドロー』とは “禁じられたヴァランドロー” の意味。 そのためかラベルの右下には牢屋のような柵に伸びた2本の手が描かれています。 このラベルはINAOに対して自由につくらせろ〜〜って叫びか、 規則に対する抵抗でしょうか? ちなみに『N.V』の商品は2000年に造られたこのアイテムだけで、今後生産する予定は ないそうです。 それと同じ理由でクロ・バドン(サン・テミリオン・グラン・クリュ)も同様なラベル になりました。こちらも2000年(表示無し)で同じラベルデザインです。 『ランテルディ・ドゥ・バドン』禁じられたバドンも同時販売です。