本品は、江戸時代に製作された染付の壺です。文様は、梅花と氷裂文を組み合わせたものです。
  氷裂文は、池や湖に張った氷が割れる様子のことで、春の訪れを告げる文様です。仕事や学業に春が訪れ、才能が花開くことを願う意味も込められているそうです。
  氷裂という言葉から、氷が割れているさまを表していると思われがちなのですが、澄んで傷のない透明な氷そのものを表した文様らしいです。氷の輝きや透明な様、かたまりの様子を表していて、日本では腹の中に偽りがないことを表しているとして武士にこよなく愛されていた文様とのことです。
 本品は、貫入が目立ち、貫入が氷裂を表わしているように見えます。特に壺の中の貫入が美しいです。

【サイズ】
 胴径16㎝ 高さ18cm

【その他】
壷の口に1箇所、アタリがあります。貫入が目立ちます。壺の内側に釉薬切れがあります。高台の内側に気泡抜けがあります。高台に窯キズの小さいへこみがあります。

【入札前に必ずお読みください】
・本品は古美術ですので経年に伴う汚れの他、写真では捉えきれていない傷や割れや直し等がある場合もございます。その様な個所は出来るだけ現状を伝えるように努力はしておりますが、当方での見落としがありうる場合もゼロではございません。この点を理由とした返品は遠慮頂いています事、ご理解の上ご入札ください。気になる箇所がある場合は事前の質問をお願いいたします。

・製作年代等の説明書きは、あくまでも当方(骨董収集歴30年以上)の個人的な見解に基づくものであって内容を保証するものではございません。見解の相違に基づく返品はお受けいたしかねますので疑問がある場合は入札をお控えいただきますようお願いいたします。

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