岩波文庫
①著者別番号:赤615-9
②作者:ドストエフスキー
③訳者:神西清
④発行日:2006年2月23日 第7刷(1952年9月5日 第1刷)
⑤装丁:カバー装 310頁
⑥状態:普通 蔵書印なし、書き込みなし
⑦コメント:2006年リクエスト復刊の1点。
入手困難。
本書は、ドストエフスキー作品中で最も純粋な心理小説である。『ボヴァリー夫人』の後日譚ともいうべき興味あるテーマが、この作品では裏側から眺められてひとつの喜劇として辛辣にパロディー化されている。それとともに人間の愛憎の二重性は、それ自体が一篇の正主題となってほとんどモノグラフィー的な探求の対象をなすばかりか、さらにその内部において二重にも三重にも分裂して複雑な様相を示してる。