[中古本]

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内容

「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」―世の中の営みの不可解さに絶えず戸惑いと恐怖を抱き、生きる能力を喪失した主人公の告白する生涯。太宰が最後の力をふりしぼった長篇。

「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」青森の大地主の息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を壮絶な作品に昇華させた太宰文学の代表作品。

著者について

●太宰 治:1909年、青森県生まれ。本名・津島修治。1935年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年、処女作品集「晩年」を刊行。以後、「走れメロス」、「斜陽」など多くの佳作を執筆。1948年、玉川上水に入水し没。
  • 文庫: 192ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 
  • 発売日: 1989/5/25 第114刷
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.5 x0.6 cm
定価¥220